【ソウル23日聯合】国際社会の対北朝鮮食糧支援不足で、北朝鮮の食糧事情が近ごろ急激に悪化しており、緊急支援を行わなければ東北部の咸鏡北道、両江道全域と咸鏡南道の一部地域で「人道主義的非常事態」が発生すると、国連世界食糧計画(WFP)が明らかにした。22日に発表した月刊報告書で、WFPが北朝鮮支援のため保有している食糧が間もなく底をつくとし、国際社会の緊急支援を訴えた。米自由アジア放送(RFA)が23日に伝えた。
 WFPは報告書で、約束された食糧援助分の受け渡しが遅れているほか、その他の援助国が寄付を制限しているため、今後6か月間は対北朝鮮支援食糧が14万7000トンほど不足するものと予測した。北朝鮮・西部地域の住民270万人へのWFP食糧支援は今月初めから減り始めており、とりわけ食糧事情の厳しい東部地域の住民140万人に提供される食糧は11月中に全種類が底をつくと説明した。

 WFPは現在、咸鏡北道と両江道全域および咸鏡南道一部地域の食糧難を「極度の食糧・生計危機」に分類している。これは「慢性的な食糧難」と「人道主義的非常事態」の間のレベルだ。

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