金融通貨委員会に出席する李成太総裁=23日、ソウル(聯合)
金融通貨委員会に出席する李成太総裁=23日、ソウル(聯合)
【ソウル23日聯合】韓国銀行は23日、総額限度融資規模をこれまでの6兆5000億ウォン(約4500億円)から9兆ウォンに増額すると発表した。同日の金融通貨委員会で決定した。
 韓国銀行が総額限度融資規模を拡大したのは、同時多発テロが発生した2001年の10月以来、7年ぶりとなる。総額限度融資規模は2001年10月の11兆6000億ウォンから2002年10月は9兆6000億ウォン、2007年1月は8兆ウォン、同7月は6兆5000億ウォンと縮小を続けた。韓国銀行関係者は、これまで特定の企業などに対する支援はできるだけ自制するというのが韓国銀行の基本方針だったが、経済が非常に厳しい状況にあることから総額限度融資の拡大に踏み切ったと説明している。

 総額限度融資は韓国銀行の金融機関に対する貸付制度。韓国銀行が総額限度を定め、銀行ごとに中小企業支援実績を考慮し市場金利よりはるかに低い金利で資金を供給するもので、現在は年3.25%の金利が適用されている。この資金の支援を受けた銀行は低利で資金を調達し中小企業に融資できるため、手軽に収益を上げることが可能だ。

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