【ソウル20日聯合】韓国タイヤ有機溶剤疑問死対策委員会は20日、国会法制司法委員会の大検察庁(最高検察庁に相当)に対する国政監査に証人として出席し、韓国タイヤの勤務経歴者のうち1996年から2007年に死亡した93人の名簿と死因を公開する。
 韓国タイヤは大田工場や忠清南道・錦山工場、研究所で2006年5月から2007年9月までに7人が急性心筋梗塞(こうそく)、冠状動脈硬化症、心臓まひ、急性心臓死などで、5人が肺がん、食道がん、脳髄膜腫で死亡したほか、1人が自殺するなど、合わせて13人が死亡し、死因をめぐる議論が続いていた。

 対策委員会が先ごろ韓国産業安全公団傘下の産業安全保健研究院から入手し、国政監査を前に公開した資料によると、死亡者93人のうち、がん患者が30人余り、心臓疾患者が14人、機械による圧死が12人、自殺者が8人などだった。対策委は「ソルベントなど有機溶剤に長期間さらされると、がんなどの各種疾患が発病する。会社側と労働部は10年以上前から韓国タイヤの労働者が作業工程で有機溶剤にさらされ、病気になり、死んでいるのを知りながらもこれを放置し、隠してきた」と主張した。

 対策委は今年3月に前職と現職の労働部長官7人と韓国タイヤの趙洋来(チョ・ヤンレ)会長ら33人を殺人の容疑で大検察庁に告訴し、迅速な捜査を求めている。

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