【ソウル14日聯合】大宇造船海洋売却に向けた本入札が13日に締め切られた。ポスコとGSによる企業連合、ハンファ、現代重工業の三つ巴になると思われた買収戦だが、GSが突然の離脱を宣言した。
 本入札締め切り前、GSとポスコは共同で買収戦に参加するという本入札書を正式に提出したが、この後、GSが突然立場を変え、入札に参加しないと発表した。GSは当初、単独入札参加の方針で、予備入札を経て資産査定も受けていたが、先ごろ、ポスコと50対50の比率で企業連合を構成すると発表した。本入札書はポスコとともに提出したが、その後、企業連合の構成を問題視する声が高まり、理事会での話し合いを経て買収戦離脱を決定したと伝えられた。

 GSは数年前から大宇造船海洋買収に向けた検討作業を進めてきており、最近も、許昌秀(ホ・チャンス)会長が数度にわたり買収の意向を強く示している。同社関係者は、「ポスコとの提携が合理的と判断したものの、最終的に、さまざまな部分でパートナーと意見が合わなかった」と話す。金融界と業界では、持株比率や入札価格、外資誘致の是非をめぐりポスコとGSの意見が異なったと見ている。

 売却主体の韓国産業銀行は、早ければ14日に緊急理事会を開き、本入札の処理方法を決定すると伝えられた。ポスコとGS、双方に公式の立場を文書化するよう要請しており、その返答を基に法律諮問を受け、今後の方向を定める方針だ。優先交渉者の選定は25日を計画していたが、先延ばしになる可能性も持ち上がっている。

 一方、ポスコも早ければ14日午前に緊急理事会を開催し、今後の対応と入札単独参加の是非を決定する予定だ。同社関係者は、GSの突然の離脱に「背信感を感じる」としながらも、買収の意思に変わりはないと話している。ハンファと現代重工業も、計画通り買収を進めるとの立場だ。

 ポスコが単独で入札に参加できるかは、最終的に産業銀行の判断にかかっている。万一、GS不参加のなかでポスコの入札資格を認めない場合は、現代重工業とハンファの争いとなる。ことし最大の買収合併(M&A)懸案とされる大宇造船海洋売却は、先行きの見通しが立たない状態だ。

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