【ワシントン13日聯合】韓国銀行の李成太(イ・ソンテ)総裁は13日、金融市場の外貨流動性供給問題は基本的に市場で解決する努力を要するが、必要ならば韓国銀行が最後の砦の役割を果たすと述べた。金融政策に関しては、物価を最重要視するものの景気シグナルはもちろん、経常収支、資本収支など対外バランスに対しても十分考慮するとした。米ワシントンでの国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に出席前、記者との懇談会で最近の金融市場動向と対応策についてこのように述べた。
 李総裁はウォンの流動性について、これまでが銀行が誘導性を拡大するという前進だったとすれば、この先は後退になるとの見通しを述べ、急な減速は銀行だけでなく経済全体を難しくすることもあると懸念を示した。

 外貨流動性不足の問題には、「中央銀行はできるだけ市場で解決することを望むが、2600億ドルの外貨準備高があるため、必要な時にはこれを通じ最後の砦の役割をする」と述べた。こうした不安がいつまで続くかわからないが常に念頭に置いて慎重に対応すべきと説明した。中央銀行の資金は国民のためのもので、傾く銀行を生かすのではなく、急ぎの資金を投入し時間を稼ぐ役割があると強調している。また金利に関し、通貨政策が効果を上げるには市場心理が伴う必要があり、基準金利と市場の流れを見ながら決定するとした。

 一方、第4四半期や来年上半期までは4%成長が難しく、来年下半期も上向くと言い切る段階ではないとし、物価と成長、経常収支などが適切なバランスを取ることが求められると述べた。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0