ラジオ演説の準備をする李大統領(中央)=11日、ソウル(聯合)
ラジオ演説の準備をする李大統領(中央)=11日、ソウル(聯合)
【ソウル13日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、内外の金融危機に関し「雨が降るときは傘を取り上げてはならないというのが日ごろの所信。今だけ手助けすれば助かる企業に対しては金融機関が積極的に乗り出すべき」と述べた。
 同日午前、全国放送されたラジオ演説「アンニョンハシムニカ、大統領です」を通じ、李大統領は困難に際し信頼こそが最も重要だとし、政府が慎重に対処しながら国民に事実ありのままをすべて知らせると約束した。こうした言葉は、通貨危機当時に一時的な資金調達難で黒字倒産する企業が続出し雇用が喪失した経験を繰り返さないよう、金融機関に積極支援を求める意味と解釈される。

 李大統領はまた、「こうした時こそどのように対処するかが重要だ。信じ合うことができず目の前の利益を追いかけていては、われわれ全員が敗者になり得るだけに、今は長く大きく見て行動しなければならない」と述べた。資金面の困難を克服する近道は、企業と金融機関、政界、そして消費者である国民が互いに信じ各自の役割を忠実に果たすことだと強調している。企業に対しては、投資を通じ雇用を少しでも生み出す企業が愛国者で未来の勝者になれるとして投資を促した。

 経常収支について、今年は赤字100億ドル前後と予想され大変ではあるが、エネルギーを10%節約できるなら経常収支赤字を免れることも可能だと、省エネの重要性を強調した。国民にも海外での消費を少し減らし国内での消費を増やすよう求めた。

 李大統領は「政府は現在、国際金融市場と国内経済状況をひとつずつ点検しながら適切な措置を取る一方、国際的な政策協調が重要な時期のため4強(日米中ロ)との協力にも万全を期している」と説明した。
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