【ソウル10日聯合】政府は金融危機への共同対応を目指し、20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)と韓日中財務相、中央銀行総裁会議で韓国が積極的な役割を果たしながら、多国間と地域内の協力を推し進めることにした。政府は10日、韓昇洙(ハン・スンス)首相主宰の経済状況点検会議を開き、国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に先立ちこうした内容の対応戦略をまとめた。
 G20は先進8カ国と韓国など主要新興国で構成される。韓国からは企画財政部の姜万洙(カン・マンス)長官と韓国銀行の李成太(イ・ソンテ)総裁が、11日から米ワシントンで開かれるIMF・世界銀行年次総会やG20緊急財務相会合などに出席する。

 経済状況点検会議後の会見で国務総理室は、11月から韓国がG20の議長国を任されることになっているとし、「世界の金融秩序再編に対する議論が不可避と予想されるだけに、G20の重要性も増すと考えられ、そこでの韓国の役割を明確にすることにした」と明らかにした。韓日中財務相・中央銀行総裁会議にも万全を期する考えだ。

 政府はまた、IMF・世界銀行年次総会を機に、海外メディアやアナリストらに対し韓国経済の正確な情報を提供することにした。韓首相は姜長官と李総裁に、韓国が金融危機に対応する能力があるという点を明確にし自信を示すよう求めたという。

 一方、この日の会議で政府は国内の経済状況について、第4四半期には経済収支が黒字転換すると見通すとともに、速断するには早いものの外貨需給が安定の兆しを見せつつあると診断した。それにもかかわらず国際状況により韓国市場が影響を受ける可能性が非常に大きいとした上で、関係機関が緊密な協調体制を維持し、金融状況点検会議を通じ市場状況をモニタリングしていくと説明した。

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