【ソウル日聯合】政府は来年度の南北協力基金支出計画に、現市価でコメ40万トンと肥料30万トンを北朝鮮に支援できる金額を反映した。統一部が9日、明らかにした。
 2009年度南北協力基金の使用計画案によれば、政府は北朝鮮にコメ40万トンと肥料30万トンを支援するとの方針の下、現在の市価を基準にコメ支援予算3520億ウォン(約257億円)、肥料支援予算2917億ウォンをそれぞれ編成した。支援量は前政権の2007年度と同じだが、コメと肥料の国際価格が大幅に上昇したため、コメ50万トンと肥料40万トンを反映した今年の予算(3485億ウォン)より46%増えた。これに伴い、協力基金全体の使用計画に人道的事業費が占める割合は今年の43%から来年は72%に大幅に上昇すると、統一部は説明した。

 対北朝鮮経済協力事業の予算は、北朝鮮核問題の進展、経済的な妥当性、財政負担能力、国民のコンセンサスなど、いわゆる「経済協力4原則」を適用するという政府の基調により、今年の6101億ウォンから約51%減少した3006億ウォンで編成された。

 こうした調整を経て算出された来年度の南北協力基金の運用規模は総額1兆5086億ウォンで、今年の1兆3887億ウォンに比べ8.6%増加した。ただ、南北関係の冷え込みにより、今年の協力基金は7月末時点で全体の9.2%しか執行されておらず、来年もどれだけ執行されるかは未知数だと統一部関係者は説明した。

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