【ソウル9日聯合】韓国がリードする先端移動通信技術、ワイブロ(モバイルWiMAX)の商用サービスが世界最大の通信市場である米国でも開始された。サムスン電子は9日、米通信事業者のスプリント・ネクステルが8日にモバイルWiMAXの開通式を行い本格的なサービスに入ったと明らかにした。
 ワイブロとは、高速移動中でも超高速インターネットを利用できる世界初の移動式無線広帯域サービス。海外ではモバイルWiMAXと呼ばれる。海外企業にロイヤルティーを支払うCDMA(符号分割多元接続)などと違い純粋な国内技術で開発され、第3世代の国際標準、第4世代の周波数帯域に採択・選定された韓国の代表的なIT技術だ。

 米国で商用化されたサービスは「モバイルWiMAX WAVE2」と呼ばれる。時速120キロメートル以上での移動中にも3メガバイトのMP3音楽ファイル1点を0.7秒、700メガバイトの映画1本を2分半でダウンロードできる。

 スプリント・ネクステルは2010年までに基地局2万5000局を構築し、1億4000万人を網羅するという目標の下、昨年8月にグローバル企業とモバイルWiMAXの商用機器供給契約を結んだ。これまでサムスン電子(東部)、モトローラ(中部)、ノキア(西部)が各地域で商用ネットワークの構築を進めてきた。

 サムスン電子とスプリント・ネクステルは、ワシントンでは年末から、フィラデルフィアとボストン、ダラスなどでは来年初旬から商用サービスを開始する予定だ。これにより、サムスン電子は韓国と米国、ロシア、サウジアラビア、ブラジル、ベネズエラの6カ国でモバイルWiMAXの商用サービスを開始したことになる。また日本やリトアニアでも年内の開通が予定されている。

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