開発に成功したのは、物理学科の朱真秀(チュ・ジンス)教授率いるチームと化学科のチェ・ドンフン教授のチーム。研究は国家指定研究室事業の支援で行われたもので、研究結果は新素材応用分野の国際学術誌「アドバンスド・ファンクショナル・マテリアルズ」電子版に7日付で掲載される。
有機薄膜トランジスタは、軽い上に製作方法が簡便で、将来的には曲がるディスプレーに用いられる次世代薄膜トランジスタとして注目されているが、シリコン基盤の薄膜トランジスタに比べると光反応性が劣るという欠点があった。しかし研究チームは、光反応の有機薄膜トランジスタ素材として研究されてきた線型構造の物質とは異なる、光に敏感に反応しながらも半導体の特性に優れた星型の有機ナノ物質を合成することに成功した。これを利用し、光反応度がシリコン薄膜トランジスタより高い上、トランジスタ作動に光と電気を同時に用いてメモリー性能を向上でき、電力消耗も減らした有機薄膜トランジスタを具現することができた。
朱教授は「この研究が有機半導体を利用した次世代光電子素子の応用分野の発展に貢献するものと期待する」と話している。
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