【ソウル8日聯合】「韓日共同宣言~21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ~」採択から10周年を迎える8日、ソウル市内のホテルで記念シンポジウムが開催された。高麗大学日本研究センターが主催したもので、金大中(キム・デジュン)元大統領の演説に続き、姜尚中(カン・サンジュン)東京大学教授、朝日新聞の船橋洋一主筆、慶應義塾大学の小此木政夫教授らがパネル発表を行った。
 重家俊範駐韓日本大使は開会式で祝辞を通じ、経済や国際、漁業、北朝鮮有事などでの交流・協力拡大に合意した共同宣言のアクションプランが、着実に実行に移されていると評価した。その例として、経済面では租税条約や社会保障協定の締結などでインフラが整えられ、韓日貿易の規模も10年間で3倍に拡大したと紹介した。また宣言を採択した当時の金大中大統領が日本大衆文化の段階的な開放を発表したことは非常に重要だったと評価、これにより韓流・日流などが生まれ、両国の往来も大きく拡大したとしている。

 重家大使は「韓日は互いをよく知るようになっている」とした上で、今後の韓日相互理解の深化を訴えた。両国をとりまく国際状況が大きく変化しているなか、新たな時代に向けて理解と協力を深めるべきだと強調し、自らも李明博(イ・ミョンバク)大統領と福田康夫前首相が先の首脳会談で合意した「韓日新時代」が実現するよう努めていくと述べた。

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