【ソウル8日聯合】金大中(キム・デジュン)元大統領は8日、1998年に当時の小渕恵三首相(故人)と発表した「韓日共同宣言 21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ」に言及し、日本は「小渕精神」を実践するときアジア各国から厚い信頼を受け、世界の舞台で一層役割を果たすことができるとの考えを示した。
 高麗大学日本研究センターの主催でソウル市内のホテルで開かれた、新韓日関係パートナーシップ宣言10周年シンポジウムで特別講演を行ったもの。小渕元首相亡き後、日本国内での歴史歪曲(わいきょく)言動は事態を再び逆行の兆しを見せてきたと指摘し、このように主張した。

 金元大統領は、小渕元首相は日本の歴代首相が避けてきた韓国に関する歴史問題について「痛切な反省と心からのおわび」を表明する勇気と決断を見せたと評した。日本は過去史に関連し、小渕元首相の精神と勇断を無駄にしてはならず、過去を反省し未来志向の新時代を開いていくべきだと強調した。また、「韓日両国の友好親善と協力は宿命のようなもの」だとし、日本は第二次世界大戦の被害国に対し明確な謝罪と補償を行い、歴史を正しく記録したドイツの例からインスピレーションを得るべきだと述べた。

 このほか、2000年に行った南北首脳会談についても触れ、金正日(キム・ジョンイル)総書記に日本と国交を正常化すべきだと打診した際、肯定的な態度を見せ、一切日本を非難することはなかったと紹介した。北朝鮮は日本人拉致問題に一層誠実な態度で臨むべきで、米国や日本も北朝鮮の安全を保障し国際社会の一員として受け入れる必要があると主張した。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0