【ソウル7日聯合】グローバル金融危機の拡散に伴い外国人投資家が国内株式市場で多額の株式を処分したことで、売り越し額が1992年の証券市場開放以来の最高額を記録した。
 金融監督院が7日に明らかにしたところによると、年初から9月までの外国人投資家による有価証券市場・コスダック市場(店頭株市場)での売り越し額は37兆8186億ウォン(約2兆9149億円)で、昨年通年の売り越し額(30兆5608億ウォン)を上回った。証券市場を開放した1992年以降、年間ベースで最高を記録した。

 外国人投資家は市場開放からの16年間に、国内有価証券市場で48兆6468億ウォン相当の株式を売り越している。2005年から「売りポジション」を取り始めたが、ことし米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付きで信用危機が発生するや、売り攻勢を強めてきた。

 こうした外国人投資家の売りは、グローバル金融市場の動向と脈を同じくする。外国人投資家は、全世界のインフレ、景気低迷、信用危機の深化といった懸念の中、金融やIT株式を主に売っている。中国など新興市場が急浮上した一方、韓国証券市場は長期投資による差益の期待が強い点も、外国人の売りにつながっている。

 また、先ごろ韓国証券市場が英FTSEの指数による国別分類で先進国市場に編入されたことが、むしろ悪材料になっているとの分析もある。新興国市場を狙う投資家が資金を引き上げている一方で、全般的な市場状況の悪さから先進国市場の投資家は韓国に目を向けないとの指摘だ。

 専門家らは、グローバル金融市場が安定しなければ、外国人投資家の売り攻勢は収まらないと見込む。ただ最近に入り内需株などディフェンシブストックへのラブコールが見られ、1日1兆ウォンに迫っていた外国人の売り規模は1日2000億~3000億ウォン台へと鈍化している。今後の動向が注目される。

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