3日、訪朝を終えソウル入りしたヒル次官補が記者の質問に答えている=3日、ソウル(聯合)
3日、訪朝を終えソウル入りしたヒル次官補が記者の質問に答えている=3日、ソウル(聯合)
【北京4日聯合】6カ国協議で米国首席代表を務めるヒル国務次官補は4日、中国・北京で今月初旬の訪朝結果を中国とロシア側に説明した。
 駐中米国大使館によると、同日にソウルから北京入りしたヒル次官補は6カ国協議議長の武大偉・中国外務次官と会い、1~3日に行われた北朝鮮側との核検証結果を伝えた。訪朝期間中、北朝鮮が核検証問題はもちろん、朝鮮半島の現状に関する重要な逆提案をしたとの分析が出ているが、ヒル次官補は同日の会合でこうした提議内容なども説明したとされる。ヒル次官補はまた、駐中ロシア大使とも会合し、北朝鮮との協議内容を伝えた。

 ヒル次官補は1日に平壌を訪れ、北朝鮮の朴義春(パク・ウィチュン)外相、朝鮮人民軍板門店代表部の李賛福(リ・チャンボク)代表らと会合した。3日にソウルへ戻り、6カ国協議韓国首席代表の金塾(キム・スク)朝鮮半島平和交渉本部長と会った席で、「長時間にわたり、実質的で具体的な協議を行った」と伝えている。

 外交家の間では、ヒル次官補が北朝鮮の寧辺核施設で生産されたプルトニウムを先に検証し、ウラン濃縮計画(UEP)や核拡散問題などはその次に検証するという「分離検証案」を北朝鮮に提示し回答を得ており、北朝鮮は米国の検証要求を受け入れつつ、南北同時核査察を主張したとの分析が出ている。


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