夕食会のようす=2日、ソウル(聯合)
夕食会のようす=2日、ソウル(聯合)
【ソウル3日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領が2日、ハンナラ党、民主党、「先進と創造の集まり(自由先進党と創造韓国党の共同交渉団体)」など与野党の院内代表団、政策委員会議長らを招き、青瓦台(大統領府)で夕食会を行った。
 李東官(イ・ドングァン)報道官によると、李大統領はその席で、米国発金融危機の解法と関連し、政府と政治指導者が過度な危機感を見せれば状況がさらに悪化しかねないと述べ、内部でしっかりと対策を立てつつも不安感をあおるような言動は控えるべきだとの見方を示した。

 世界経済が非常に困難にあるが、危機の前には与野党の区別はないとし、「今や野党だからと反対し、与党だからと押し付ける時代ではないだけに、皆の協力を求めたい」と経済難克服に向けた団結を訴えた。また「各国を訪問し、だれに会おうと、国民のために働く姿勢で臨んでいる」と強調、政界に対する国民の期待がいつにも増して大きいため、与野党は国家レベルの事案には協力し、立場に隔たりがある政策事案については合理的に討論し、妥協してほしいと求めた。

 続けて、野党が国政に協力すればアイデンティティーがなくなるという話は過去のことではないかと反問しながら、北朝鮮問題においては与野党が国の利益のため党派を超えて力を合わせるべきだと力を込めた。

 元恵栄(ウォン・ヘヨン)院内代表をはじめとする民主党出席者らはその席で、国政刷新に向けた人事刷新、総合不動産税の緩和再検討と付加税30%引き下げ案の受け入れ、行政中心複合都市の確実な推進、丁世均(チョン・セギュン)民主党代表との会談内容を履行するための与野党協議体の運営などを求めた。元院内代表は夕食会後の記者懇談会で、「人材刷新が国政刷新の要であり、経済政策の失敗を招いた責任者、デモや宗教偏重論争をもたらした責任者、メディア介入論争に責任のある放送通信責任者を交代してこそ、国民の信頼を得られるとの点を伝えた」と述べた。

 李報道官は夕食会について、「与野党の国会指導者と主要国政懸案について虚心坦懐(たんかい)に意見を交わすことで、国会を尊重し野党を『国政パートナー』とみなすという李大統領の意志を再確認する場」だったと評した。

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