イ・サンチョル北朝鮮政策課長をはじめとする3人の韓国側代表団は会談で、北朝鮮が「大統領に対する不適切な表現を使用しひぼうを続けていることは、相互にひぼうを中断するとした南北間合意に反するもの」だと遺憾を伝え、即刻中断を求めた。金剛山での観光客射殺事件についても遺憾を表明し、南北当局間の協議を通じ真相を究明し、再発防止と身辺安全保障対策を早期に講じることを要求した。北朝鮮側はこれに対し、事件の責任は韓国側にあるという従来の立場を繰り返した。
韓国側はまた、南北間の全水準の対話が全面的に再開されるべきだと強調したほか、開城観光客と開城工業団地の事業者らの南北管理区域への立ち入りと通行時の不便を説明し、積極的な措置を促した。
朴林銖(パク・リムス)大佐を団長とする北朝鮮側代表団は、韓国民間団体によるビラ撒布のケースを詳細に挙げ、これを南北間の合意違反だと主張。謝罪と責任者の処罰、再発防止の約束を求めた。さらに、こうした行為が続けば開城工業団地やその事業に良くない影響を与え、韓国側関係者の軍事境界線の通行、開城や金剛山地区での滞在が不可能になる可能性もあると言及したという。国防部関係者は「われわれは軍事境界線地域での宣伝活動を中断するとした合意を誠実に順守していると再確認し、ビラ撒布と開城問題などを連係させることは不適切だと指摘した」と述べた。
これに関連しある消息筋は、「北朝鮮がささいな問題を提起したと見るべきではない。軍部が民間交流領域で最も中核的な分野を引き合いに出したことを軽く見ることはできない」と評している。
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