記念式に出席した盧武鉉前大統領=1日、ソウル(聯合)
記念式に出席した盧武鉉前大統領=1日、ソウル(聯合)
【ソウル1日聯合】盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は1日、李明博(イ・ミョンバク)政権の対北朝鮮政策について「南北首脳宣言を尊重せず、その結果として南北関係は再び行き詰まった」との考えを示した。ソウル市内のホテルで開催された南北首脳宣言1周年記念式に出席し、「対北朝鮮政策、根本的転換が必要だ」と題した特別講演を行ったもの。関係修復にはどれほど多くの時間と負担が費やされるかは分からないとし、慌てふためきあれこれ提案している姿は焦れて見えると述べた。
 盧前大統領は、「自尊心を傷つけ無条件に与え(北朝鮮に)引っ張り回されることになるのではないかと心配だ。そのような批判は10年間、ハンナラ党の専売特許だった」と皮肉った。その上で、それよりも重い結果として、信頼が破棄されていると懸念を示した。

 李明博政権が国政運営理念に掲げる実用主義についても「連邦制という言葉さえ出れば文句をつけ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の人格を問い、朝鮮戦争の性格が何だったかを問い、けちをつけようという姿勢は実用主義にふさわしいだろうか」と反問し、実用主義を云々するメディア報道を見ていると実に混乱すると、批判的な姿勢を示した。

 南北問題を扱う政界の態度についても「共産主義、親北朝鮮の左派を作るような盲目的な理念対決と政治工作の水準を越えられていない」とし、そうした水準を脱しなければ、統一は望めないと辛らつに批判した。

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