【ソウル1日聯合】年初から9月までの貿易収支が142億ドルの赤字を計上したことを受け、政府は貿易収支見通しを再度、下方修正することを決めた。国際原油価格は値下がりしたが、長期導入契約の条件により原油導入単価への反映には2か月の時差が生じるなかで原油輸入は急増し、輸出も先進国景気沈滞の影響が見え始めている。
 知識経済部の鄭載勲(チョン・ジェフン)貿易政策官は1日、年間赤字が従来見通しの19億ドルを上回ると予想されると明らかにし、米国の金融危機に伴う実物経済の影響も反映し、今月末に見通しを修正する予定だと述べた。同部は年初に年間貿易収支見通しを130億ドルの黒字と提示したが、原油価格の急騰で上半期だけで57億ドルの赤字が発生したため、7月2日に見通しを19億ドルの赤字に修正した。

 7月の修正時と比較すると、最重要要素となる国際原油価格の見通しは特に変わらないが、長期導入契約条件の把握が難しく、赤字幅は大きく拡大すると予想される。また、当時は国内経済成長率が4.7%、主要先進15カ国の市場平均成長率は3.5%以上との見通しだったが、米金融危機による世界景気の沈滞で、これも修正が予想される。このため、貿易収支見通しの大幅調整は避けられないものとなった。

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