記者懇談会を行う李大統領=30日、モスクワ(聯合)
記者懇談会を行う李大統領=30日、モスクワ(聯合)
【モスクワ30日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は30日、米下院で金融安定化法案が否決されたことに関連し、金融危機不安の再燃で欧州やロシアに至るまで株価が下落したが「韓国の物価や株価、為替相場のショックは他国に比べ小さい方」だとの見方を示した。
 ロシアを訪問中の李大統領は、現地時間同日午前にモスクワ市内のホテルで開いた記者懇談会で「韓国政府が(金融危機の)緊急状況に先制対応したことが、今にしてみればよかったようだ」とし、このように述べた。米法案通過が金融市場に安定をもたらすかどうかは未知数としながらも、「相当な部分で予想が立つようになったため、他国も安定を取り戻しているようだ」とした。

 また李大統領は、ロシアに進出した韓国企業専用の港湾を建設する案に関し、豆満江近くに専用埠頭(ふとう)と物流団地を確保することをロシア側に要請したと明らかにした。地域はポシエトになる可能性が高く、帰国後、直ちに実務協議に入るとした。ロシア産天然ガスの導入と北朝鮮経由のガス配管設置問題については、一部で北朝鮮問題の解決を疑問視する声もあるが、北朝鮮も経済的な面を考慮するだろうとし、説得は容易ではないだろうが、ロシアが積極的に乗り出せば合意できるとの見解を示した。

 朝鮮半島周辺4大国(日本、米国、中国、ロシア)との関係の格上げと関連しては「経済的効果が高く、有事の際には事前・事後問題を協議する関係になるという側面がある。分断国としては重要な成果ではないか」と評した。

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