【ソウル30日聯合】金融委員会が、金融市場に対する外部からの衝撃に先制対応することでリスクの拡大を最小限にとどめるとともに、市場の安定に向けあらゆる措置を設ける方針を固めた。
 全光宇(チョン・グァンウ)委員長は30日、ソウル市内のホテルで開催された韓国証券研究院開院11周年記念国際コンファレンスで基調演説を通じ、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付き問題に端を発した金融危機の影響は短期間のうちに終わらないとの見方を示した。その上で、金融市場危機の潜在的な拡大経路を把握し、モニタリングを強化するためリスク拡大を最小化するなど外部衝撃に対する先制対応を強化すると説明。米国発金融危機が国内の金融市場に与える影響を最小限にとどめ、市場の安定を図るために必要なすべての措置を講じると強調した。

 続けて、「今はシートベルトを締めるとき。飛行機から飛び降りる必要はない」と現状を説明し、政府がベストを尽くして金融市場の安定性のために努力を傾けているため信じてほしいと訴えた。また、投資家の投げ売りは市場不安を増幅させかねないだけに、長期的観点から市場の流れを見守る姿勢が必要だと呼びかけた。

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