【ソウル29日聯合】米格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、韓国が為替市場に介入しても効果は限られるとの見方を示した。ブルームバーグが報じた。
 信用格付けの年次協議に出席するためソウルを訪れた小川隆平理事(アジア太平洋担当)は、28日の会見で「為替市場介入は問題をさらに複雑にするだけ」と述べるなど、再び介入することもあるだろうがウォンの価値がファンダメンタルにより下落するのであればどうすることもできないと強調した。また、韓国当局はウォン切り上げを阻止しようとしていたが、今は反対に価値の下落を遅らせようとしているとし「理由は分かるが、短期間で正反対の方向に向かうのは金融市場に完全に異なるシグナルを送ることになるうえ、政策の一貫性に欠ける」と指摘した。

 また韓国のことしの成長見通しについては、過去3年間で最も低い4.3%で維持すると明らかにした。国際原油価格不安が続くなか建設と内需が悪化しているものの、輸出は弾力性を維持しており、韓国経済が突然低迷するとみる理由はないと強調した。

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