謝罪放送の画面=12日、ソウル(聯合)
謝罪放送の画面=12日、ソウル(聯合)
【ソウル13日聯合】米国産牛肉の牛海綿状脳症(BSE)リスクを報じたMBCの情報番組「PD手帳」が、12日に謝罪放送を行った。同番組は検察の捜査の結果、内容の一部が事実と異なると判断され、放送通信委員会が「視聴者に対する謝罪」履行命令を出していた。
 MBCは12日午後10時39分ごろ、報道番組「ニュースデスク」終了後に2分間、謝罪文を告示した。謝罪放送は通常、該当番組の冒頭で行うが、この日は北京五輪特別番組のため「PD手帳」は放送を休んでおり、同じ時間帯での謝罪となった。

 謝罪放送文は、「PD手帳」が米動物保護団体ヒューメイン・ソサエティーの動物虐待映像とBSEが疑われる患者が死亡したと報じた部分で6か所の誤訳があったほか、司会者がへたり牛を「狂牛病にかかった牛」と断定する表現を使ったこと、韓国人は西洋人に比べヒトBSEに弱いとし「韓国人がヒトBSE発病確率が94%」と報じたこと、社会的争点や利害関係で対立する事案を扱いながらも、米国の食肉処理システム・処理場の実態・カナダ産牛輸入・飼料統制制作などについて一方的な見解だけを放送したことを事実と認めた。

 その上で、これらは放送審議による規定第9条(公正性)第2項及び第3項、第14条(客観性)、第17条(誤報訂正)に違反したもので、放送通信審議委員会の制裁措置決定に従い放送通信委員会から視聴者に対する謝罪の命令を受けたとし、「視聴者の皆さんに心から謝罪します」と結んだ。

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