WFPのドマルジュリ平壌事務所長が北京で記者会見し、国連食糧農業機関(FAO)と共同で3週間にわたり北朝鮮全域で実施した緊急食糧安保評価の結果を明らかにした。それによると、500~600万人に上る北朝鮮住民が食糧難で3食の食事をまともに取れないか、野性の果物や草の根、木の皮で飢えをしのぐなど飢餓水準に達する危機にさらされている。都市住民らは1日当たり平均450~500グラムだった食料配給量が150グラムに減少し、子どもたちを食糧事情が相対的に良好な田舎に送っている状態だ。昨年の洪水と凶作に加え、基本食糧価格暴騰のあおりで2001年から食糧配給格差が拡大し、食糧生産も輸入の減少とともに急減しているという。
ドマルジュリ平壌事務所長は特に、韓国と中国からの食糧供給の減少で北朝鮮内部の市場価格が暴騰したことが食糧難を加速化させているとし、韓国政府に対し北朝鮮政府との対話と支援を訴えた。また、今後数ヶか月間の北朝鮮住民支援には2000万ドルが必要だとし、国際社会が寄付金を提供しなければ北朝鮮の状況はさらに深刻になると強調した。
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