【ソウル30日聯合】北朝鮮は核開発計画申告内容の検証に向けた寧辺核施設立ち入りは許可するが、サンプル採取は不可能とする立場を米国に表明したと、自由アジア放送(RFA)が30日に報じた。
 同放送は、米外交専門家の言葉を引用し「北朝鮮は5000キロワット原子炉と再処理施設、その他の寧辺核施設でサンプル採取を許可する用意があるとした当初の意思を撤回した」と伝えた。シンガポールでの米朝協議でこうした立場を米国側に通達したという。このため米政府内では、来月11日までに申告内容の検証計画書が作成されなかった場合でも予定通り北朝鮮のテロ支援国指定を解除すべきかどうかで論争が起きていると、この専門家は話している。

 米外交問題評議会(CFR)のサモア副会長は、北朝鮮の態度の変化について「申告した量よりも多くのプルトニウムを実際には抽出していたことが判明するのを恐れているか、サンプル採取を許可する代わりにさらに多くの補償を要求することを念頭に置いている可能性がある」と分析する。検証計画書が期限内に作成されなかった場合のテロ支援国指定解除については、断言し難いとした上で「もしも計画書がないまま米政府が指定解除を実行すれば、議会などが強く批判するだろう」と述べた。一方で米議会調査局のニクシュ博士は、この18か月間、北朝鮮側の立場に受容的な態度を示してきた米政府は、計画書が期限内に作成されなくても予定通り北朝鮮のテロ支援国指定を解除するだろうとの見方を示している。

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