6カ国協議の結果を説明する金本部長=29日、ソウル(聯合)
6カ国協議の結果を説明する金本部長=29日、ソウル(聯合)
【ソウル29日聯合】6カ国協議で韓国首席代表を務める金塾(キム・スク)朝鮮半島平和交渉本部長は29日、北朝鮮は非核化に向けた最終過程となる第3段階「核廃棄」に入る前にさらに1~2段階が必要だとの立場を示していると明らかにした。
 6カ国協議結果と今後の見通しと題した言論財団フォーラムで、先に行われた首席代表会合の内容を紹介しながら言及したもの。北朝鮮を除く5カ国は、第3段階が最終段階であり、ここですべての核兵器と核開発計画が完全に除去されなければならないとの立場だとした上で、このように述べた。北朝鮮は寧辺の冷却塔爆破とは別途で、核施設廃棄措置は1つの段階だと主張し、これに対する見返り措置を望んでいるという。金本部長は「これでは非核化第3段階ではなく、第7段階、第8段階となってしまうため、われわれとしては受け入れ難い」と述べた。

 また金部長は、廃棄(dismantlement)と放棄(abandonment)の違いがここにあると指摘。廃棄は施設や装置を壊すことだと誤解する可能性があるため、完全なる核放棄と国外搬出までを考慮した上で「放棄」と述べていると説明した。第3段階は北朝鮮のすべての核兵器と核計画を除去することが目標だと改めて強調し、最も難しい交渉過程となるだろうと述べた。

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