BSI見通しは基準値の100を上回ると景気が好転するとみる企業が多く、100を下回るとその反対を意味する。6月(95.3)、7月(83.2)に続き、不振はまだ続くとの見通しだ。製造業(82.9)と非製造業(85.5)のいずれも不振が見込まれるが、特に製造業のBSI見通しが非製造業を下回るのは5か月ぶり。
産業別では、製造業は輸出採算性が悪化した重化学工業(78.0)の不振が顕著。非製造業は未分譲住宅の増加、中小建設業者の倒産などで苦境となっている建設業(59.6)の不振が目立った。部門別では、採算性(84.8)が大幅な不振となるなか、雇用(97.4)、投資(91.8)、資金事情(89.8)、内需(87.2)など複数部門で否定的な見通しが優勢だった。在庫(107.0)も前月に比べやや増加の見通し、輸出(100.0)は5か月ぶりに足踏み状態となった。
景気不振見通しの理由としては、原油・原材料価格の高止まりと世界的な経済沈滞が続くなか、米国の2大政府系住宅金融機関、連邦抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅金融抵当金庫(フレディマック)の経営不安が増幅し、アジア圏の外国人投資資金引き上げや国内株式市場での外国人投資家の売り越し傾向など国債金融市場の不安が高まっているためと分析される。
一方、7月のBSI実績は80.8と当初の見通し(83.2)を下回る水準で、不振は免れなかった。
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