【ソウル29日聯合】警察庁捜査課は29日、ソウルと京畿地域で電話金融詐欺を担当する捜査隊を編成し5月26日から2か月間集中的に取り締まった結果、ボイスフィッシング事犯147人を検挙し、このうち91人を拘束したと明らかにした。
 ボイスフィッシングは、金融機関を詐称したメールなどを送り偽の電話番号に誘導し、個人情報を詐取する新たなフィッシング詐欺。警察は最近発生したケースを分析したところ、主な活動場所がソウルと京畿地域に集中しているという事実を把握し、両地域の警察庁で検挙チームを稼動させてきた。

 警察は今回の取り締まりで、末端の現金引き出し係だけでなく主犯も一部検挙し、少なくとも2つの電話金融詐欺組織を事実上瓦解させた。検挙された147人の内訳は、中国人92人、韓国人42人、台湾人12人、カナダ国籍所持1人。主犯はいずれも中国人か台湾人と分析されたが、韓国人が中国で現地同胞を雇用して犯行を指示するなど総責任者の役割を果たすケースもあるという。中国でもひと稼ぎしようと加担する者が後を絶たず、国内で同詐欺の発生件数は1月516件、2月243件、3月635件、4月617件、5月725件、6月536件と減る兆しがみえない。警察は、ボイスフィッシングは国際電話やインターネット電話、他人名義の通帳などを利用するため、捜査は容易ではないと話している。

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