【ソウル28日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は26日から就任後初の休暇に入っているが、通常と変わらないほどの忙しい時間を送っている。「休んだり寝たりしながら過ごす」と言ってソウルから地方の軍休養施設に出発したものの、懸案が山積している上に極度に敏感な「独島表記事態」まで起こり、業務から完全に逃れるのは及びもつかないことのようだ。
 青瓦台(大統領府)関係者は28日、聯合ニュースの電話取材に対し「李大統領は26日午後に休暇先に到着してからも、1日2回は鄭正佶(チョン・ジョンギル)大統領室長から電話で業務報告を受け、懸案に注意を配っている。豪雨被害や独島事態などについては随時報告体系が稼動している」と伝えた。実際に李大統領は27日、米国地名委員会(BGM)がこのほど独島の表記を「韓国」から「主権未指定地域」に変更したという報告を受けると怒りを示すと同時に、直ちに徹底した対応を取るよう指示した。この問題のために予定を早め帰京するとのうわさもあったが、青瓦台側は現在としては30日に復帰する計画に変動はないとする。

 こうした合間を縫って、李大統領は夫人をはじめ家族と散歩をしたり詩集を読んだりと「忙中閑あり」を楽しんでいるという。27日夕方には海釣りに出かけカレイなどを20匹余り釣り上げ、家族とコングクス(冷たい豆乳スープのめん料理)に舌鼓を打った。娘婿や参謀らとテニスも楽しんだようだ。

 ある参謀は、李大統領は平素よりも早め就寝と遅い起床で休息を取りながら政局構想を進めていると伝えた。懸案については随時報告を受けており、ブッシュ米大統領の訪韓や建国60周年記念事業関連の業務など、休暇後の日程からも目を離していないとした。

 一方、独島表記問題に関しては青瓦台首席秘書官の一部が休暇の計画を変更し、先週末と週明けも通常通り登庁して首席秘書官会議を開くなど事態を注視している。

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