ARF閣僚会議で、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官(左)と北朝鮮の朴義春外相=24日、シンガポール(聯合)
ARF閣僚会議で、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官(左)と北朝鮮の朴義春外相=24日、シンガポール(聯合)
【シンガポール25日聯合】東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)議長国のシンガポールは24日、3日間にわたった閣僚会議を決算する議長声明を発表した。そのなかで、北朝鮮・金剛山の韓国人観光客射殺事件の早期解決と南北首脳宣言に基づく南北対話を支持することを明らかにした。また、6カ国協議の非公式外相会合と北朝鮮の核開発計画の申告を歓迎し、効果的な検証とモニタリングメカニズムの早期構築の重要性を強調。最近の進展が非核化第2段階の迅速完了に寄与することを望むと述べた。
 金剛山事件に関する内容では韓国側の立場を、南北対話では北朝鮮側の立場を反映したものと思われる。韓国政府当局者は「われわれは金剛山事件と南北対話再開を声明に盛り込むよう努力し、北朝鮮は南北首脳宣言を含めるよう努力した。シンガポール政府が双方の立場をバランスよく反映させ併記しようとしたようだ」と話す。

 金剛山事件の早期解決に向け、米国と中国が北朝鮮側に南北対話に応じるよう促したと伝えられている。米中からの圧迫と国際会議での主要イシュー化により、北朝鮮の姿勢に変化がみられるか注目される。

 一方、北朝鮮の朴義春(パク・ウィチュン)外相は閣僚会議で、金剛山問題に関する具体的な言及は避けたまま、韓国政府が南北共同宣言と南北首脳宣言を否定していることを非難した。そうした政権が韓国に現れ、朝鮮半島平和と南北関係を脅かしているという発言もあったと伝えられた。

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