【沃川24日聯合】日本の独島領有権主張に対する抗議の意味から、全国の地方自治体などが日本との交流中断を宣言しているなか、忠清北道沃川郡が日本訪問団招請行事の実施を決め、議論を呼んでいる。
 沃川郡は24日、姉妹都市提携を結ぶ青森県五戸町の中学生ら27人を招いての国内青少年との交流行事を、28~31日に行うと明らかにした。ソン・チェファ企画監査室長は、国際交流は相互・互恵主義に立脚した信義が重要だとし、「双方は昨年に姉妹提携10周年を迎えて交流活性化を誓っており、一方的に約束を破棄するのは望ましくない」と話した。

 また、独島問題が表面化したとき、日本側はすでに航空チケットを予約するなど訪問準備を終えており、日程のキャンセルも難しかったとしながら、「日本の学生と直接会い、認識の転換を促すことも韓国の立場を伝える有用な手段」だと説明した。

 ただ、郡は「慣例」を理由に訪問団の入国に合わせて主要機関トップが出席する歓迎行事も行う計画にしており、物議を醸している。韓国自由総連盟沃川郡支部のキム・ビョンデ支部長は、「日本の領土侵奪行為に全国民が憤怒(ふんぬ)している状況で、郡が歓迎会まで開いて日本の学生を迎えるのは問題がある」と話している。

 郡はこうした見方に対し、今回の行事を独島問題と結びつけないでほしいとしながらも、日本の全般的な情勢変化がない場合には、11月に予定している公務員らの答礼訪問のキャンセルなどを検討するとしている。

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