対応に奔走する外交通商部=23日、ソウル(聯合)
対応に奔走する外交通商部=23日、ソウル(聯合)
【メキシコ市22日聯合】メキシコで発生した韓国人拉致事件に関連し、メキシコ当局は23日、救出した韓国人5人に対し48時間の事情聴取で詳しい事件の経緯などを聞いた上で、身柄を韓国側に引き渡すことを検討していると明らかにした。
 メキシコ警察庁とメキシコ市にある韓国大使館によると、メキシコ警察は拉致犯人から5人を米国との国境都市レイノサ市内のホテル前で解放したという連絡を受け出動、現地時間22日午後7時に5人を確認、保護した。5人は全員健康状態は良く、現地医療陣の診察を受けている。犯人らが身代金も受け取らずに5人を解放したのは、警察の捜査網が迫り圧迫感を感じたためとみている。

 レイノサに派遣された駐メキシコ韓国大使館のチェ・ソンギュ領事は、メキシコ国内で発生した事件のため調査の権利はメキシコ当局にあるとした上で、韓国政府にも接見権はあり、メキシコ当局による調査の合間にでも5人の健康状態を確認し事件の経緯を把握するとともに、メキシコ政府と協力・対応方向を定めると話している。韓国大使館は、メキシコ当局の捜査結果に応じ、5人をメキシコ市に連れて行くか現地から直接韓国に帰国させるかを検討している。

 拉致された5人は41歳、39歳、33歳、、30歳の男性と33歳の女性。身元は確認されたが、5人の関係やなぜレイノサを訪れたのかについてはまだ確認できていない。

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