【ソウル22日聯合】国内で確認された鳥インフルエンザのウイルスは哺乳(ほにゅう)動物も感染する可能性のある種類だと確認された。保健福祉部が22日の閣議でウイルスの感染性調査の結果を報告した。ただ、人体感染の可能性については確認されなかったとした。
 報告によると、疾病管理本部は4月に国内ウイルスのサンプルを米疾病管理予防センター(CDC)に送り、感染性の調査を依頼した。その結果、ネズミやフェレットなどの哺乳類にも感染反応が見られた。ただ、CDCは結果通知書で「この動物実験はヒトを宿主にした場合の特異要素まで考慮した結果ではないことに留意しなければならない」と述べている。人体感染の可能性を断定していないが、排除もしていない。

 疾病管理本部関係者は、ことし国内で流行した鳥インフルエンザは中国、香港、ベトナムなどで発生したものと同じ「H5N1型」だが、系統が異なると説明する。この系統の鳥インフルエンザに人間が感染したという事例はこれまでに報告されていない。

 保健福祉部は、鳥インフルエンザの人体感染対策として、抗ウイルス剤の備蓄量を年初の2倍に近い240万人分まで拡大したほか、365日の非常連絡体系を構築している。今後、疾病管理本部の下部に人獣共通伝染病センター(仮称)を設立する計画を進めているほか、鳥インフルエンザ患者発生時に備え、市場、小規模農場、都市地域など各地域に合った具体的な対応マニュアルと国民行動要領を開発する計画だ。また、2012年までに人口の20%水準に当たる1000万人分の抗ウイルス製剤を備蓄、2009年までに国家隔離病床を400床に拡大する。各自治体の保健及び畜産関連公務員に対する合同教育など、危機対策に向けた公務員・医療陣教育訓練も強化する方針だ。

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