【ソウル17日聯合】北朝鮮は10日に北京で開かれた6カ国協議で、北朝鮮の核に対してだけでなく在韓米軍の核有無についても検証するよう要求し、これが認められない検証システムに対しては同意を拒否したと伝えられた。
 米国の自由アジア放送(RFA)が17日、複数の外交消息筋の発言として伝えた。これら消息筋は、6カ国協議米国首席代表のヒル国務次官補が15日に米下院外交委員会で非公開に説明した事情に通じており、6カ国協議終了後にメディア向け発表より格の高い共同声明が出なかったのも、在韓米軍の核有無の検証問題をめぐり米朝間に溝があったためだとした。ヒル次官補は外交委員会で、北朝鮮が検証活動に国際原子力機関(IAEA)が参加することにも依然として拒否感を抱いていることから、関連交渉を進めていると述べたという。また、検証に用いられる測定技術装備の種類や、具体的な査察対象の核施設と査察方式などについては交渉が進んでいると説明した。こうしたことから、北朝鮮の核再処理現況を把握できる核廃棄物貯蔵所に対するアクセス問題もまだ解決していないとみられる。

 RFAによると、ある外交消息筋は、ヒル次官補が2週間以内に北朝鮮側と争点に関する交渉を終わらせ具体的な検証手順に取り掛かる考えだと承知しているという。

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