記者団の質問に答える尹社長=15日、江原道・高城(聯合)
記者団の質問に答える尹社長=15日、江原道・高城(聯合)
【高城15日聯合】北朝鮮・金剛山で韓国人観光客が射殺された事件に関し、観光事業者・現代峨山の尹万俊(ユン・マンジュン)社長は15日、「事件に対する南北合同調査案を北朝鮮側に強く要請したが、これを拒否する北朝鮮側の立場には変化がなかった」と明らかにした。事件に関連し訪朝していた尹社長は同日午後戻り、東海線南北出入事務所でこのように述べた。

北朝鮮では、金剛山観光を担当する北朝鮮・名勝地開発指導局の現地責任者3人と会った。今回の事件を痛ましく思っており、事件をどのように処理すべきか相当悩んでいることが感じられたとしている。尹社長は北朝鮮側に、この事件に対する韓国側の見方や情緒、深刻な世論について説明し、事件を収拾、解決するには合同真相調査が欠かせないと繰り返し説明したが、合同調査は必要ないという北朝鮮の立場は変わらなかったという。

 また尹社長は、北朝鮮側の人から事件の経緯について一部話を聞いたところ、事件直後に初めて自分たちに報告された内容とは多少異なる点があったと話した。ただ、話を聞いたばかりで、よく整理してから理解する必要があるとしている。現場に設置されていたという監視カメラについては、北朝鮮に公開を要請したが、作動していなかったという答えが返ってきた。

 今回の訪朝では滞在を予定より1日延長し北朝鮮と解決策を話し合ったが、韓国側の説明と要求にとどまり大きな成果が得られなかったと、尹社長自身も残念がった。解決の可能性はあるとしながらも、どのように早期に解決するか悩んでいると語った。

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