【ソウル15日聯合】政府が南北通信網改善に向け北朝鮮に提供する計画だった装備・資材の供給を、北朝鮮・金剛山で発生した韓国人観光客射殺事件の真相が究明されるまで延期することを積極的に検討している。
 複数の対北朝鮮消息筋が15日に伝えたところによると、政府は京義線と東海線の韓国側出入事務所と北朝鮮側軍状況室間の通信線を銅ケーブルから光ケーブルから交換するために必要な各種資材・装備を今月中に提供する計画だったが、これを当面の間、保留する方向で話し合いを進めている。金剛山の韓国人観光客射殺事件と、事件発生後の北朝鮮の韓国に対する強硬基調に対する国民世論を無視することはできないという判断によるものと伝えられた。

 政府は5月22日に南北交流協力推進協議会を開催し、南北間の通信問題改善に向け、南北協力基金から光ケーブルやファクシミリ、発電機など資材・装備費用約16億ウォン(約1億6900万円)、韓国側区域で光ケーブルを設置する工事費用9億1000万ウォン、通信連絡所建設費用5億ウォンを使用することを議決。同月すでに一部資材を提供しており、今月中にケーブル交換に向けた装備・資材を北朝鮮に送る計画だった。

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