【ソウル14日聯合】北朝鮮・金剛山で発生した韓国観光客射殺事件を受け、青瓦台(大統領府)の危機管理システムがメディアのまな板に上がっている。青瓦台が射殺事件の知らせを受けてから李明博(イ・ミョンバク)大統領に報告するまでに2時間近くも時間がかかっていたことが分かり、青瓦台内部の報告システムと参謀らの危機管理に対する意識が不足しているのではないかとの批判が高まっている。
 青瓦台関係者らによると、射殺事件当日の11日に鄭正佶(チョン・ジョンギル)大統領室長が青瓦台状況室から報告を受けた時刻は午前11時40分ごろ、金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席秘書官が李大統領に対面報告した時刻は午後1時30分で、1時間50分の時間差がある。

 これについて青瓦台関係者は13日、記者らに対し、初期状況判断に問題があったのではないかと思うとし「重要な事案について迅速に第一報が告げられ、関係者らが集まり会議する有機的な対応システムが不足していたことは認める」と述べた。また、青瓦台への最初の報告がラフなものだったためそのまま大統領に報告することがはばかられるという点もあったのかもしれないと示唆した上で「とにかく残念なことだ。李大統領もわれわれが通常の行政マインドで対応したのではないかと指摘された」と伝えた。

 李大統領はこの日緊急閣議を主宰し、「後手報告」疑惑に関連し「今回の事件が現代側から統一部に報告され、青瓦台の関連秘書官を通じわたしに報告するまで2時間以上かかったことで、政府の危機対応システムに重大な問題があることを明らかにした」と叱責した。

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