会見で状況を説明する金報道官=13日、ソウル(聯合)
会見で状況を説明する金報道官=13日、ソウル(聯合)
【ソウル13日聯合】政府は13日、金剛山で観光客のパク・ワンジャさんが北朝鮮軍により射殺された事件について、北朝鮮の責任ある行動を求める声明を発表した。
 政府は統一部報道官名義の声明を通じ、「南北当局間の金剛山地区出入・滞在合意書によると、韓国人の身体不可侵を保障することになっているにもかかわらず、銃撃で死なせた事実はいかなる理由でも正当化されない」と述べた。

 また、「今回の事件は北朝鮮地域へ観光に向かった罪のない民間人の生命と安全にかかわる重大な問題だけに、必ず経緯と真相を徹底的に明らかにすべきというのが国民の要求であり、政府の立場だ」と強調した。その上で、北朝鮮は韓国側の調査団を受け入れ、再発防止対策を講じていくべきだと指摘した。政府の声明は、北朝鮮が前日に金剛山観光を担当する名勝地総合開発指導局の報道官談話を通じ、「事件の責任は韓国にある」としながら、韓国政府の調査要求を拒否したことに対する対応として出されたもの。

 一方、統一部の金浩年(キム・ホニョン)報道官は同日の会見で、死亡の経緯について「北朝鮮の説明通りなら、パクさんがホテルを出てから死亡するまでの移動時間は20分だが、移動距離は3.3キロメートルとなっている。50代の女性である上、移動区間が砂原だったことを考慮すると、北朝鮮の主張に論理的矛盾がある」と疑問を呈した。

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