【ワシントン9日聯合】米国務省が北朝鮮との交渉を担当する特使にソン・キム朝鮮部長を内定していることが分かった。外交消息筋が8日に明らかにしたところによると、間もなくキム部長が特使に昇進すれば、後任にはカート・トン国家安全保障会議(NSC)アジア経済部長が就くという。国務省ではこのほか、北朝鮮担当官も今月交代している。
 キム部長は2006年の夏から2年間朝鮮部長を務め、米朝ニューヨークチャンネルの米国代表と北朝鮮・寧辺核施設の無能力化実務チーム長を任されるなど、北朝鮮交渉の第一線で活躍してきた。特使に任命されれば、韓国関連業務には関与せず北朝鮮との交渉にだけ専念するものとみられている。北朝鮮担当特使は前任のデトラニ氏の辞任後は空席となっていた。任命職のため米議会の承認は必要ない。

 韓国系のキム部長は、ペンシルバニア大学を卒業後は検事として活動していたが外交官に転身、韓国と中国、日本の米公館で勤務した経験も持つアジア通とされる。特に朝鮮部長を任されてからの2年はヒル国務次官補と組み、北朝鮮の核廃棄に向けた第1、2段階合意と寧辺核施設の無能力化の先導役を担い名を知られるようになった。寧辺にも何度も訪問し無能力化作業を陣頭指揮し、北朝鮮から膨大な量の核関連文書も持ち帰っている。

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