【ソウル2日聯合】韓国への輸出が許可された米牛肉作業場で病原性大腸菌のO157(E.Coli O157:H7)への感染が疑われる牛肉が見つかり、リコール(回収)が進められている。
 外信によると、米農務省食品安全検査局(FSIS)は先月30日、ネブラスカ州・オマハに位置する「ネブラスカビーフ」が、O157に感染した可能性のある牛ひき肉約241トンについてリコールを進めていると明らかにした。リコール対象は5月19日と6月9、17、24日に生産され、コロラドやテキサスなどの加工業者やイリノイ、ミシガン、ニューヨーク州の卸売業者に送られたもので、船積みされたコンテナや生産ラベルなどには作業場登録番号「EST. 19336」が記されていた。農林水産食品部などによると、この番号を持つ作業場は米国内で韓国への牛肉輸出を許可された30作業場のひとつだという。

 現在韓国に輸入される牛肉製品のうち、食肉については病原性微生物の検査をほとんど行っていない。これは韓国だけでなく、コーデックス委員会(国際食品規格委員会)の基準上でも、加熱して食べることが予想される食肉については病原性微生物の許容基準がないためだ。

 ただ、ひき肉や肉類加工品など消費者があまり加熱しなかったりそのまま食べる可能性が高い製品については、輸入検疫段階でO157、サルモネラなど病原性微生物の検査を実施している。

 国立獣医科学検疫院は、米検疫当局の調査でリコールが行われているため、現段階で韓国検疫当局が該当作業場に何らかの措置を取る状況ではないとし、今後米国産牛肉のひき肉や加工品を輸入する中でこれら病原性微生物が検出された場合は該当の輸入分を返送すると説明した。同じ作業場で2回以上同様の違反が見つかれば、韓国検疫当局は該当作業場の輸出作業を中断させることが可能だ。

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