ヒル次官補は、寧辺の冷却塔爆破は「大変すばらしいサイン」だと評価し、象徴的な価値を持っていると述べながらも、まだすべきことはたくさん残っているとして「終わりではなく始まり」だと強調した。その上で、「北朝鮮にプルトニウムが残っていては、それは非核化ではない」とし、最終目標は北朝鮮のプルトニウムを確保し外部に搬出することだと力説した。ヒル次官補はこれまで、来年1月のブッシュ米大統領の任期満了前に、北朝鮮のすべての核計画を廃棄することを目標に掲げてきた。ただ、現時点ではいつまでに北朝鮮がプルトニウムを搬出するか予測は不可能だとし、「われわれは何よりも、北朝鮮の申告を研究し、どのような検証が可能か方策を講じる必要がある」と強調した。
一方、講演では、北朝鮮が韓国との対話を拒否し米国だけを相手にする政策を取っているという懸念が浮上していると指摘が上がった。ヒル次官補はこれに対し「われわれは韓国との関係が重要だという事実を(北朝鮮に)明示してきた」と答え、北朝鮮と2国間対話を行う際は必ず韓国と意見調整を行い、韓国と日本に真っ先に電話で通知するなど、透明性を維持してきたと説明した。
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