【ソウル30日聯合】児童と青少年を対象とした性犯罪者の身元情報公開の水位が一層強化される。
 保健福祉家族部によると、改正された青少年性保護法に基づき来月1日からは児童・青少年対象の性犯罪者の身元情報が「青少年対象性犯罪者登録・閲覧システム」に登録され、児童と青少年の父母または教育機関職員らが警察署で閲覧できるようになる。

 身元情報が公開されるのは2月の青少年性保護法改正後に児童・青少年を対象に性犯罪を犯した8人のうち、裁判所が公開・閲覧命令を下した5人。ただ、5人のうち2人は現在収監されているため刑執行終了後から情報が公開される。公開命令を受けていない犯罪者の身元情報は、公開されないもののシステムには自動登録され管理される。

 現行の制度では、児童・青少年対象の性犯罪者の身元情報は旧国家青少年委員会のホームページに6か月、市・郡・区庁のホームページに1か月間公開され、公開内容も犯罪者の市・郡・区単位までの住所と簡単な犯罪概要にとどまり、写真は添付されない。

 これに対し、新情報閲覧システムでは犯罪者の写真はもちろん名前、年齢、職業のほか自宅や職場の住所も番地やアパートの部屋番号まで公開され、犯罪事実も具体的に掲載される。公開期間も5年と大幅に伸び、懲役刑を受けた場合は服役期間は情報公開期間から除外される。また、身元情報提出命令を拒否した犯罪者は1年以下の懲役または500万ウォン(約50万円)以下の罰金刑が追加される。

 ただ、身元情報を閲覧できるのは児童・青少年の父母、教育機関と青少年関連機関の従事者に制限され、閲覧場所も管轄の警察署に限られていることから、制度の実効性に疑問の声も挙がっている。これを受け、保健福祉家族部は今後インターネットを通じて児童・青少年対象の性犯罪者の身元情報を簡単に閲覧できるよう制度を強化し、閲覧期間も延長するなど改善案を設ける計画だ。

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