【ソウル30日聯合】イランの古都イスファハンで、韓国初の海外鉄鋼プラント建設事業となるポスコ建設の製銑設備建設プロジェクトが完工を目前にしている。
 ポスコ建設は1999年、イラン国営鉄鋼メーカーのEsfahan Steel Co.(ESCO)から高炉を含む製銑設備建設プロジェクトを2億3300万ドルで受注した。当時は国際競争入札が行われ、英国、日本、ドイツの世界的な鉄鋼専門エンジニアリング製作会社を抑えた同社が韓国鉄鋼史28年目にして製銑設備輸出を成し遂げ、話題となった。

 しかし事業は順調には進まず、当初は36か月で終わる見通しだったプロジェクトは、発注元の資金難で前受金の支払いが遅れ、資材購入段階から工期が遅延した。その後も現地施工会社の資金難、荷役業者の納品拒否などが重なり、工事は開始とともに難関にぶち当たった。2006年5月からは発注元の資金投入が再開され、工事も活気を取り戻した。現在の工程率は92%で、外形はすでにほぼ整っている。年末の試運転を経て来年から本格的な稼動を開始する予定だ。

 ポスコ建設は、新高炉が稼動すればイランの鉄鋼生産能力は年間140万トン増えるものと期待を示している。年間1000万トンの鉄鋼を生産しながら、供給不足で700万トンを輸入しているイランとしては、輸入規模を減らし鉄鋼の円滑な需給を導出する好機となりそうだ。

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