【ワシントン28日聯合】米国務省のソン・キム朝鮮部長は28日、ブッシュ政権の任期内に北朝鮮核の第3段階目標を達成することもできるとの見通しを示した。北朝鮮の寧辺にある核施設の冷却塔爆破に立ち会った後、韓国を訪れたキム部長はソウルでの記者会見で、現時点ではどのような可能性も排除しないとしてこのように述べた。
 国務省のウェブサイトに掲載された会見文によると、キム部長は「われわれが今すべきことは、北朝鮮の核計画申告書を検証し、次の段階、かつ最終段階の非核化を同時に推進すること」と述べ、米国が6カ国協議参加国と協力すればこの段階を完遂する可能性もあると強調した。

 一方、寧辺での冷却塔爆破に要した費用を米国が負担したかという質問には、まだ支払いはしていないと答えてから、北朝鮮が無能力化に向けた行動を取った後で項目別に整理した請求書を提出し、米国が検討して事実と合致するならば支払うことになっていると説明した。ただ、具体的な費用については言及していない。米ニューヨーク・タイムズ紙はこれに関連し、北朝鮮が500万ドルの費用を米国に請求し、米国が250万ドルを提供したと報じている。しかし、米国の予算執行の慣行などから見た場合、費用は支払われていないものと思われる。

 キム部長は、冷却塔爆破の事前準備作業には10~14日ほど要したと承知していると述べた。事前準備から実際の爆破作業までの全過程を北朝鮮の専門家が行い、米国は関与しなかったという。

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