光化門交差点近くでぶつかり合うデモ隊と警察=29日、ソウル(聯合)
光化門交差点近くでぶつかり合うデモ隊と警察=29日、ソウル(聯合)
【ソウル29日聯合】米国産牛肉の輸入に反対し、「国民に降伏しろ、6.28反民主政権審判の日」をスローガンに開催された「6.28汎国民キャンドル大行進」が、数百人に及ぶ負傷者を出して終わった。ソウル・鍾路1街一帯の8車両すべてを占拠し夜を徹してデモを続けた市民2500人(警察推計。主催側推計は3000人)は、集会開始から14時間後の29日午前7時ごろ、主催側の誘導で自主解散した。
 ソウル警察庁が29日に明らかにしたところによると、今回のデモに参加し連行された人は53人だった。警察とデモ隊の衝突による負傷者は、警察側が約30人、デモ隊側は300~400人とされるが、まだ正確な集計は出ていない。

 主催した市民団体「狂牛病国民対策会議」の関係者は、「李明博(イ・ミョンバク)大統領と保守メディアなどは『キャンドル集会は終わった、運動圏だけが残った』とするが、彼らの希望はむなしい幻想にすぎなかった。市民20万人が参加し数万人が徹夜したことがその証拠」と主張した。

 警察推計1万5000人、主催側推計20万余りの市民は28日夕方、徳寿宮前の太平路でキャンドル集会に参加した。その後、街頭行進を始めるとすぐに太平路のコリアナホテル前と鍾路1街の輸出保険公社前で警察との間で激しい衝突が起こり、戦闘警察バスを間に挟んだ警察とデモ隊は、放水、消化器噴射、卵や石の投げつけなどを続けた。29日午前零時前後になると警察が強制解散を試み、乱闘場面も繰り広げられた。特に衝突が激しかったソウル広場や太平路近くの韓国プレスセンターのロビーには、負傷したデモ参加者や戦闘警察・義務警察などが運び込まれた。しかし同日午前2時ごろには、デモ参加者は警察推計で4000人余りが残り、警察側の放水車使用やデモ隊側の過激行動も減り小康状態となった。

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