同日訪韓したライス長官は、外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官と会談した後、共同記者会見を開いた。米国産牛肉に対する信頼の回復を期待すると述べ、韓米の共同の目標は韓米自由貿易協定(FTA)批准だとして米国の意志を改めて強調した。
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柳長官は「韓国国民に月齢30か月以上の牛にリスク要素があるとの認識があるため、こうした認識を払拭(ふっしょく)するために努力していく」と述べた。消費者が確信するまでは30か月未満の牛肉だけを輸入することで両国政府は合意し、その合意事項を守るよう努力するとした。
北朝鮮核問題について、柳長官は「北朝鮮の核計画申告書の提出が非核化の実質的な進展に向けた重要な始発点ということで共感した」と述べた。韓米は、申告の正確性と完全性を検証するための検証体系構築を重点的に推進し核計画の完全な廃棄に努力するとの意見で一致したという。また、6カ国協議外相会合は早期に開催されるべきで、北東アジアの平和体制に関する議論を進展させていくことにしたと紹介した。
ライス長官も「最近の非核化第2段階の進展状況、2005年9月の6カ国協議合意の履行について大変重要な対話があった。次の段階は相当に重要で徹底した検証体制が必要という意見を共有した」と述べた。検証プロセスがまもなく始まるが、6カ国協議参加国すべてが積極的に介入すべきとの考えを示した。柳長官は、6カ国協議が開始されれば検証の主体や対象、費用など具体的な問題が合意すべき事項となり、韓国も積極的に加わるとした。このほか、ライス長官は北朝鮮が提出した核計画申告書に関し「HEU(高濃縮ウラン)と核拡散活動に対する内容も入っているが、われわれが必要とする十分な答えは盛り込まれていない」と話している。
あわせて両外相は、6カ国協議の進展に向け、北朝鮮が日本の拉致被害者問題の解決に積極的に協力するよう促した。
一方、ブッシュ米大統領の訪韓問題について、ライス長官は「ブッシュ大統領は韓国訪問を期待しており、適切な時期に訪問する」と述べた。
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