【ソウル28日聯合】京都府宇治市のウトロ地区に住む在日韓国・朝鮮人らが、先の暴雨で浸水被害を受けたことがわかった。ウトロ地区には、1940年代に日本の飛行場建設に強制動員された朝鮮人労働者とその子孫が暮らしている。
 ウトロ地区住民の作る「ウトロ国際対策会議」によると、低地に位置し排水路施設が劣悪なウトロ地区では、20~21日の暴雨で床上浸水4戸、床下浸水19戸の被害が出た。被害住民は現在隣家に身を寄せており、飲み水を手に入れられず苦労を強いられているという。

 全71世帯のウトロ住民は上・下水道施設もない環境で60年余り生活してきた。3年前に同地区を所有する西日本殖産が土地購入または退去を求めて民事訴訟を提起したものの、韓国政府・国民の支援で土地買い入れ手続きだけはほぼ終わった状態だ。しかし、インフラ施設を構築し地区を整備するには持続的な関心が必要だ。対策会議は暴雨の被害を受けた同胞を救うために募金活動を展開している。

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