【ソウル27日聯合】北朝鮮が、開城工業団地から韓国側へ戻る人や物資の午前中の通行を許可していないことが27日に把握された。
 政府消息筋は、北朝鮮側は南北間通行管理に必要な通信線の老朽化を理由に正常な通行を許可し難いとし、開城工業団地から韓国側に向かう人と物資の通行は24日から午後に限られていると明らかにした。北朝鮮側は、通信線の老朽化に伴い午前中は訪朝者らの通行を管理するだけでも手一杯のため北朝鮮から韓国への通行は午後に限り許可すると通知してきたという。

 北朝鮮は22日、南北軍事会談の北朝鮮代表団報道官名義の談話を通じ、軍の通信線老朽化改善措置と3通(通行、通関、通信)関連の合意を韓国側が履行していないため開城工業団地と金剛山観光が危機を迎えかねないと主張しており、今回の措置はその3日後に取られたものだ。

 これを受け、統一部南北出入事務所はホームページに「京義線道路を通じて行われてきた午前の時間帯(10時、10時40分、11時50分)の復帰が、北朝鮮側の事情により24日から不可能になった」と通知した。開城工業団地管理委員会もホームページで、当面の間は午後に出入りする内容の入居計画を提出するよう入居企業に促している。

 また南北間の通信障害に伴い、開城工業団地の事業者らや開城・金剛山への観光客らの午前の訪朝が、10日以上にわたり予定(8時)より最長1時間ずつ遅れていることも把握された。毎日数百人に上る訪朝者らは訪朝前に韓国側出入事務所で40分から1時間ほど待機しなければならない不便を強いられており、観光日程にも支障が出ている。

 政府関係者は、通信障害が実際に存在するだけに既に北朝鮮にファックスなど一部の装備を提供し、来月中旬までに北朝鮮側に光ケーブルを提供する案を推進していると話している。

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