【ソウル25日聯合】造船、タイヤ、一般機械、電子など輸出主力業種の第3四半期の景気は好調傾向を示す半面、建設、セメント、化学繊維、石油化学、繊維、流通などは採算性が悪化するとの見通しが出された。全国経済人連合会(全経連)は25日、主要業種団体を対象に実施した調査の結果をまとめた「2008年第2四半期産業動向および第3四半期展望」を発表した。
 それによると、造船産業は大型コンテナ船やドリルシップの受注が活発なことから、第3四半期の生産が前年同期に比べ18.9%、輸出が44.8%それぞれ増加し、最も好調になると予想される。

 タイヤ産業は工場の増設と高付加価値製品の販売増加に伴い、前年同期比の生産(5.7%)と輸出(13.9%)ともに増えるとみられる。一般機械は船舶用内燃機関、自動車用エアコンおよび圧延機の需要増加と製品単価の引き上げなどに後押しされ、生産(9.5%)と輸出(18.4%)の増加が見込まれる。また、電子は携帯電話、デジタルテレビなどを中心に輸出が10.3%増えると予測された。

 一方、建設産業は昨年から続いているアパート分譲者の入居遅延、国内市場の不況、下請け会社への代金支払いの遅延など全般的な景気低迷で、第3四半期の建設受注が前年同期に比べ0.5%減少し、関連業種のセメントもやはり建設景気不振の余波で生産が5.5%減ると予想される。

 繊維産業は内需不振で生産が3.8%減少し、米国など主要輸出市場の景気低迷に伴い輸出は1.8%の増加にとどまる見通しだ。化学繊維は原油高による原材料価格の上昇で採算性の悪化が続き、生産が0.9%減少すると予測された。

 全経連は、第3四半期も原油高と原材料価格の上昇に伴い、工作機械、繊維、化学繊維、石油化学、建設、セメント、流通業種の採算性の悪化が予想されるだけに、輸出市場の多角化と海外資源の開発と確保が急がれると指摘した。

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