【ソウル24日聯合】ポスコは24日、鉄鋼製品価格を来月1日の注文投入分から引き上げると明らかにした。国内他社メーカー製品や輸入材との価格差による市場需給のゆがみを緩和し、原材料価格の上昇分を一部転嫁するとした。
 これにより、ポスコが製造した熱延は1トン当たり15万ウォン(約1万5700円)、冷延は16万5000ウォン、造船用厚板と一般用厚板はそれぞれ13万5000ウォンと14万ウォン、価格が上がる。生産コストが高い線材は18万ウォン、スラブやブルーム、ビレットなど半製品と鋳物用銑鉄は13万~20万5000ウォン高くなる。

 同社は、鉄鋼需要産業のコスト負担が一度に増すことを配慮して値上げ幅を最低限の範囲内とし、引き上げ後の価格も国内他社と輸入材より10万~20万ウォンほど安価な水準を維持するため、需要者はコスト競争力を保てるとの見方を示している。また、近ごろ豪州など原材料供給先が当初の予想より2割高い価格を要求していることに対しては最大限のコスト節減に努め、価格への転嫁が避けられない原料価格の上昇分のうち下半期分ほどだけを価格に反映したと説明した。

 ポスコによると、これまで同社の製品は国内他社製品と輸入材より20万~54万ウォン安かった。そのため、低級製品を生産する需要者までもポスコ製品を確保しようとし、高付加価値製品を生産する需要者の物量確保にも影響が及ぶなど、国レベルで損失があるという指摘を受け入れたものだとしている。

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