【ソウル22日聯合】国内の看護師が、12年後には約1万8000人不足するとの推計が出された。韓国保健社会研究院の呉永浩(オ・ヨンホ)研究委員が22日、こうした見通しをまとめた研究結果を提示した。
 呉研究委員は、米保健資源事業局(HRSA)が使用する医療需要に基づく人材需要推計方法論を用い、韓国の看護師国家試験の平均合格率や勤務看護師の割合などを仮定して2010年、2015年、2020年の看護師需給を推計した。

 その結果、年間の診療日数を255日、看護師1人の1日診療数を医療法に基づき入院患者2.5人・外来患者45人と仮定した場合、2010年の勤務看護師数は15万7257人となり、需要数に対し5408人不足するものと推算された。2020年には供給数(22万4980人)に比べ1万8273人が不足する見通しだ。

 呉研究委員は、2010年の不足数は勤務看護師全体の8.1%で、トータルでは大きな不足はないとしながらも、地域間の不均衡が深刻な問題だと指摘する。人材不足と地域間不均衡の解消には休んでいる看護師を第一線に復帰させる必要があるとし、これに向け看護師の立場で業務領域や業務量を設定するなど勤務環境を整えるべきだと強調した。

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